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小さな旅 元勲が愛した大磯0323





しばらく連休がないので、21日の緊急事態宣言解除を記念して神奈川県大磯へ日帰り旅。


湘南といえば、鎌倉か江ノ島ばかりで、西湘の大磯は初めて。




東京駅から東海道線で、1時間6分。

午前10時過ぎに初めて降りた駅前は、ひっそりとして、人で賑わう湘南のイメージとは全く異なる落ち着いた住宅地の趣き。




駅前の横断歩道を渡り、右手に坂を下り、5分ほどで国道1号線に出ると茅葺きの古民家。鴫立庵という300年以上続く俳諧道場だという。





庵の脇には川が流れ、平安末期の歌人西行が

大磯の情景を詠んだという。


 心なき身にもあはれは知られけり

           鴫立つ澤の秋の夕暮


私でも知っている歌です。

庵の庭にはたくさんの歌碑が並んでいました







庵脇から海岸へ

平らな石の海岸。波も穏やかで、静か。

波音に心が洗われます。






昔の東海道国道1号線を西へ歩く。1キロ足らずで整備中の明治記念大磯邸園へ。





陸奥宗光別邸跡(旧古河別邸)と大隈重信別邸が並び、無料で園内を散策できます。



建物内には入れず、庭も、まさに整備中ですが

一見の価値ありました。



隣の未開園エリアには伊藤博文邸も。


さらに隣りには西園寺公望別邸もあり、近所付き合いが面倒くさそうな方々が集まる珍しい住宅街です。明治政界の奥座敷と呼ばれるだけのことはあります







よく整備された松並木を抜け、さらに1キロ歩くと吉田茂邸に。

吉田五十八が設計した邸宅は2009年に焼失したため、復元したそうです。

中には入りませんでした。




道の反対、山側には旧三井別邸跡の大磯城山公園があります。

建物は移築されてしまっていますが、展望台からは大島や伊豆半島が一望できました。残念ながら富士山は姿見せず。



バスで大磯駅まで、戻り、パンの蔵で食パンなどゲット、駅前の土産物や自然食、地元野菜の店地場屋ほっこりでも野菜や惣菜を購入しました。太刀魚のフライや草団子が美味しかった。野菜も新鮮で安い









最後は、駅前ロータリーにある懐石料理松月で豪華1人ランチ。

伊藤博文の総料理長が明治36年に創業した老舗で、鯛の桜蒸しやサーモンのあられ揚げなど、どれも美味しかったです。


家を出てから帰宅まで6時間半で、気持ちが晴れやかになる旅でした。再訪決まりだな