風任せ弾丸トラベラー

月イチ弾丸トラベル SFC解脱後の楽しみ方

10連休GWもANA特典航空券 3日目雲仙・南島原

疲れと山の空気と温泉で午後7時過ぎに眠ってしまい、目がさめたら午前6時。12時間近い睡眠で腰が痛い。朝風呂は露天風呂を独占できて幸せだった。早々にチェックアウトし午前8時半には雲仙地獄へ。ミヤマキリシマが咲く美しい風景もどこか不気味さを感じる。かつて、たくさん穴が空いた柄杓で、キリシタンに源泉をかける拷問が行われていた光景が、脳裏をよぎるからか。


雲仙からは南島原へ下りる近道があるが、半島一周したいので、再び小浜温泉まで戻り、海沿いをドライブ。漁村ばかりかと思っていたら、何ヶ所か郊外型店が並ぶ地域もあって驚いた。

静かで対岸の天草が望める、美しい前浜海水浴場では、キャンプ客が早くも泳いでいた。膝まで浸かったけれど、オッサンには心臓に悪い水温なのでパスした。


本日のメイン、世界遺産の原城跡へ。真砂という温泉・レストランの駐車場に無料で車を停め、シャトルバスで丘の上の城跡へ。せっかくなので、ボランティアガイドさんをお願いした。

旅の前日まで島原の乱を題材にした飯嶋和一の大作「出星前夜」を読んでいたので、想像を膨らますことができた。帰りは駐車場まで海沿いの道を歩く。


西有家の国道沿い旬菜鮮たつみで、海鮮丼のランチ。ヒラメとぶりがおいしかった。


妻が、観光マップにあった鮎帰りの滝に行きたいというので、とても狭い道路の入口に車を停めて、10分ほど歩いたが、滝が見られる場所への道が崩落しているとのことで、木の間からわずかしか見られず、残念。


午後2時半ごろ、道の駅みずなし本陣ふかえへ。体験館で普賢岳の噴火や火砕流が押し寄せる映像を観たり、保存されている火砕流に埋まった住宅を見学した。昔、メキシコで、火山灰に埋まった村を馬で観光したが、このような街中ではなかった。わずか、20数年前にこの場所に火砕流が流れ込んだ現実を前に、自然の力を畏怖せざるを得ない。


午後4時に南風楼チェックイン。駐車場まで荷物を取りに来てくれて、ロビーには無料のコーヒーやソフトドリンク、アイス、おもてなしを感じる宿。インスタなどSNSでの拡散を狙って、庭には傘のインスタレーションや、アナザースカイとかかれた撮影用ボードも。ウサギやヤギ小屋、グラウンドゴルフ場、海に面したドッグランにはテラスや揺れるイスまであった。やや、雑然とした感はあるが、子供から若者、高齢者まですべてのお客さんに満足してもらうために知恵を絞り、努力しているのが伝わり、好感が持てた。


温泉自体は雲仙より薄いが、壁のないフルオープンな露天には寝湯や炭酸風呂などもあり、有明海を体で感じられるすばらしい作り。驚いたのは露天ぶろに無料のコーヒーサーバーが置かれていたこと。時間限定でアイスキャンディのサービスも。


部屋は大迫力のオーシャンビュー。

夕飯もレモンステーキや具雑煮など郷土の味が楽しめ、大満足だった。ぜひ、リピートしたい。