風任せ弾丸トラベラー

月イチ弾丸トラベル SFC解脱後の楽しみ方

ANAスカイコインで弾丸徳島 2日目

朝食なしのプランだったので、二日目の朝は、徳島駅周辺の老舗喫茶店ハシゴから
まずは、サンドイッチが売りらしいタカシマコーヒーへ。ハンバーグに卵焼きのスペシャルに、ブレンドで1050円。


続いて、いかりやで、コーヒーゼリー。とてもおいしかったけれども、トッピングのアイスが朝にはこたえる。これが老化か?壁や床のタイルが、味わい深い色あいで美しかった。みやげにアイスコーヒー用の豆購入する。


高徳線で板東駅を目指す
あと、2分しかないと徳島駅に駆け込んで、ピッとSuicaをあてようとすると、なっ、ない。自動改札がどこにもない。
JR四国は電子化進んでいないのか!
急いで切符を買い、ワンマンカーにとび乗る


途中、池谷あたりで車窓からハス田が見えた。


32度、ピーカン、蒸し蒸し
ドイツ館までは2キロあるので、当然タクシー。
駅前にあるタクシー会社を覗きこむ。営業していないのか?
しばらくすると女性が出てきて、今日はタクシー出払っていると言われる。駐車場には車二台停車しているのに・・・


覚悟を決め、800メートル先の一番札所霊山寺へ歩き始める。
汗で、全身に乾いたところがなくなったころ、ずぶぬれで到着

意外にも白装束の札所巡礼の人は2組しか見なかった。
池の鯉、木組みの塔が、美しい。


小さな滝の下、池の仏さまが涼しげ。


寺の前には板野駅か反対方向の鳴門駅から
日中はバスが1時間から1時間半に1本あるが、ドイツ館行きまで50分待ちなので諦める。


腹を括って1200メートル先のドイツ館と道の駅へ前進。途中、果樹園に猿の軍団。
目の前の道路を1匹横切り、びびる


第一次大戦中にドイツ人捕虜を収容する施設が国内にあったとは知らなかった。ここの所長だった松江豊寿は、会津藩出身で敗者への共感があったので、俘虜を人道的に処遇したという。地元と交流もあり、石積みのドイツ橋やドイツパン、音楽などの文化をもたらした。バラックの模型などを展示、写真を撮るには受付で住所や電話番号を記す書類を書かなくてはならない。お役所か!

第九の日本初演の地で、バルトの楽園という映画にもなっている。収容所をテーマにした中村彰彦の「二つの山河」という直木賞小説を購入した。


バスまで15分あったので、道の駅で買い物。板野駅南口までは10分ほどで着いた。線路越しに徳島行きの電車が停車しているのが見える。しかし、駅へは踏切まで戻り、ぐるっと遠回りして5分ほど歩かねばならず、向かう途中で列車が出てしまった。一日4本しかないバスで鉄道駅との接続はここだけなのだから、乗り継ぎを考えたバスダイヤにすべきだ。


徳島駅に戻り、海鮮を食べようと思い、人気の居酒屋へ入った。何席も空いているカウンターの奥の席に座ろうとしたら、手前に戻れと言われ、他の客が荷物を置いているイスから荷物をどかさせて、客と客の間に座らせようとしたので、腹が立って店を出た。しかし、土曜の午後1時半すぎに駅周辺で海鮮が食べられる店は閉まっており、さまようことになった。とりあえず、大判焼きとチューロス&チョコラーテで一息つく。70円の大判焼きのあんがおいしくて、機嫌も戻った。甘味はえらい。


結局、2時すぎに、そごう9階 鳴門舩本へ。ここでも、間が悪く、食べたかったカツオのたたきとハモ天ぷらのセットがカツオが品切れで頼めず、 鳴門御膳にする。鯛刺身、ちらし、鳴ちゅるで1188円。厚い鯛の刺身がうまく、うどんも子供のころに群馬のおじさんが手打ちしてくれたのを思い出させる好みの味たった。


地下街で、みやげをたくさん買う。
今回の宿泊で気に入ったホテルサンルートへ、預けた荷物を取りに行く。
屋上の日帰り温泉に入って旅の汗を流し、空港へ。


たかだか2日間の徳島旅行で評価は下せないが、おもてなしの心が足りないなぁと感じることしばしば。そもそも、観光資源に乏しく、力を入れる気がないのかもしれないけれども、行政にも民間にも改善できる余地がありそう。阿波踊りの赤字で市が市観光協会の破産を申請したり、内輪でもめたりしている場合ではない。悪しきムラ社会から脱する努力をしなければ、良い人材は外に出てしまうし、外からの人も呼び込めない。単に、観光の問題にとどまらない。

渦の道へ向かうタクシーでは、「初めて来ましたが、徳島きれいなところですね」と言うと「たまに来ればね」。「渦潮見たあと、徳島周辺で見るべきところは」と聞くと「何もないよ。虚しくなるよ」と自嘲気味にボヤかれました。これじゃ観光する気も失せる。


ここ一年で訪れた広島や長崎、山口、佐賀、岡山などでは、たまたま通りかかった地元の方に「あそこは行ったか」「~は食べたか」などと声をかけられたりして、自分の街に誇りと愛着を持っている姿に、その土地が好きになることが何度もあった。徳島の人は謙遜して、あまり、地元愛をアピールしないのかもしれないけれど、熱い思いが伝わると旅人の印象は180度変わる。


なんて偉そうなことを書いたが、なんだかんだいっても、台風の影響受けず、旅を全うできて幸せ。
さぁ、来月はどこ行こう?