風任せ弾丸トラベラー

月イチ弾丸トラベル SFC解脱後の楽しみ方

ルヌガンガ、コロンボ さよならスリランカ6日目最終日

17日、スリランカ最後の6日目は、もう一つのクライマックスが待っていた。


バワが暮らした広大な邸宅ルヌガンガの9時半のツアーへ。途中から舗装されていない細い道を通って30分も早く到着。待ちきれない。


門が開き、高木が鬱蒼とした森を進む。サルの鳴き声か。




バワは鐘や銅鑼でコミュニケーションをとっていたようだ。



土砂崩れを防ぐため、段々畑のような土留め処理。シーギリヤでも同様の工夫がされていた。バワも古の先人たちに学んだのだろう。


ギャラリーには子供を入れさせなかったそう。黒と白、天井の採光、バワらしさが随所に。


自然との一体化が見事。


ヒンズーの神様の置物を中心に撮ると完ぺきな池と庭。


バワが瞑想した場所がいくつかあり、これもその一つ。この景色を前に心を静め、構想を練ったのか。

リアルモネの睡蓮


牛と鳥の姿になごむ


川沿いの船着き場。景観を維持するため向こうの島も買い足したという。


イタリアをここに再現したかったとも。バワはゲイだったこともあり、ヴィスコンティの映画の世界が目に浮かぶ。



生誕100年の記念で敷地内にいくつかアート作品が展示されていて、隈研吾さん作のオブジェがあったのにはびっくり。


セナナヤケの壁画も


別の瞑想場所


宿泊客が食事に使用するため入れなかったザハウス



バワが眠るシナモンヒル。遺灰は本人の希望で敷地内にまかれたが、わからなくなってしまうのを恐れたスタッフが、ここだけ小さな石のプレートを置いて目印にしたという。
危うく踏んでしまうところだった。


理想郷の維持には多くの人出が必要。


船着き場と反対側の川沿いに、ゲストが泊まれるヴィラがある。この日は宿泊客がいたため、近づけず、コロニアル風のザハウス内に入れなかったのも残念。
次回は泊まるぞ。
1時間半近く見学。ここで暮らしたい。私にとっても、まさに理想郷。


高速道路で、首都コロンボへ。高速は快適だが、降りると、首都はひどい渋滞


バワの手掛けた国会議事堂


ランドマークのロータスタワー。プラスチックっぽい。


埋め立て開発途中。中国資本の魔の手があちこちに


渋滞解消のため、道路の建設も進む


なんと、最後の食事は日本食レストランさくらで中華!
怪しげな店だに見えたが、どれも実にうまかった。


時間が押してきたので、スーパーは決め打ちで、菓子のみ


再びベアフット。家族みやげに小物を少々購入。


最後はティーラウンジバイディルマでティータイム


飛行機は19時50分発だが、渋滞が読めないので、市内を15時15分には出発。
途中、昨年4月の同時多発テロにあった教会の前を通る。空港に16時20分着


空港内はまず、保安検査。もう一つ保安検査を受けて、ようやく航空会社のチェックインカウンターへたどり着き、荷物を預けて、出国審査。早めに着いて正解。



土産屋で紅茶やせっけんなどを買い足し。コーヒーでひと息つく。


ワンワールドでもラウンジが使えるように、JAL修行しようかなぁ


3度目の保安検査を受けてようやく19時にボーディングチェックイン
帰りは8時間なので、行きよりはだいぶラク
たった5泊7日にも関わらず、中身の濃い旅ですっかりスリランカファンになった。
まだまだ見ていないバワの作品もあるし、キャンディなど紅茶の産地も訪れたい。
アーユルヴェーダもスリランカ料理も学びたい。


北海道の80パーセントぐらいの国土に、6つの文化遺産と2つの自然遺産を擁する極めて文化レベルの高い、魅力に満ちあふれた国。
この出会いこそセレンディピティ。すぐにも再訪するぞ!