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祝 東京国立博物館東洋館再開

上野ミュージアム村の総本山、東京国立博物館が予約制で再開しました。当面は午前10時30分から午後4時までのようです。本館など一部は6月2日から開いていたのですが、大好きな東洋館は昨日24日から。東博へは2月21日に「出雲と大和展」に足を運んで以来4か月ぶりとなります。

オンラインの事前予約制で1時間ごとに仕切られています。11時30分~12時30分の予約を入れ、11時23分に着いたところ、待つように言われ、5分前に入場開始。待っていたのは7,8人といったところ。検温をして37.5度以下を確認してはじめて入場が許されます。電子チケットには60分以上遅れると無効とありました。


お目当ての東洋館。昔、湯島に住んでいたころは友の会に入って散歩コースでした。これまで数十回は足を運んでいます。人間臭い表情のガンダーラ仏やインドの更紗、李朝や景徳鎮の焼き物、川端康成が愛蔵した官窯青磁、大谷探検隊の将来品など何度来ても飽きません。何より、いつ来ても空いていて、ゆっくり鑑賞できます。きょうも、各フロア数名ずつしかいませんでした。

再開したばかりですが、中国の書の展示室など一部を除きほぼ開室していました。


仏様とのソーシャルディスタンスが目的ではなく、展示ケースへの飛沫防止が目的なのでしょうね。

西遊記でおなじみのパキスタン・ガンダーラの菩薩立像。親近感がわき、一番のお気に入りです。失礼ながら、ちょい悪オヤジ顔。娘がいたら近づかせません。


こちらの如来坐像にはもうすこし、落ち着きを感じます。


焼き物はデザインを見ようと思うと、線の外からでは遠すぎ。いけないとは知りながら、半歩越境して鑑賞しました。感染防止策と鑑賞のバランスをとるのは難しいとは思いますが、小品については、多少線をはみ出ても大目にみてください。息を止めて、咳は絶対にしませんから。


引き続き、庭を散策して、本館へ。


2階は閉館中なので、格調高い階段は上れません。


何度見てもリアルすぎる宮川香山のカニ。

庭の緑もすっかり濃くなっていました。


伊能忠敬の地図、今見ても正確です


壺屋焼きとは思えない瑠璃色のチューカーも目を引きます。

「鮭」で有名な高橋由一の長良川鵜飼図。深い闇と松明の透明感の対比にくぎ付けになりました。
やはり、東博は最高のテーマパークだ。制限があるとはいえ、鑑賞できる喜びを強く感じました。


☆おまけ☆

今回なによりも驚いたのは上野駅公園口の改札が動いていたこと。2月にはあった文化会館前の改札がなくなり、東側に新しい改札ができていました。車が通り抜けられないようにロータリーにするみたいですね。確かにいつも、人が多くてごちゃごちゃしていたので、よかったです。